理学療法士の賞与(ボーナス)のリアル|病院・クリニック・訪問リハで何か月分だったか公開

転職体験談

求人票に「賞与:年2回」と書いてあったとして、あなたは何か分かるでしょうか。

私は、分かりませんでした。年2回もらえることは分かっても、それが何か月分なのかは、入ってみるまで分からないのです。

この記事では、病院・整形外科クリニック・訪問リハビリの3つを経験した私が、それぞれの賞与が実際に何か月分だったのかを公開します。

そして最後に、「月の手取りは同じなのに、年収で30万円の差がついた理由」という、自分でも数字を並べて初めて気づいたことをお話しします。

📌 この記事で分かること

  • 病院・クリニック・訪問リハの賞与が実際何か月分だったか
  • 月の手取りが同じでも年収に差がついた理由
  • 求人票の「賞与年2回」では分からないことと、面接での確認方法

まず結論:訪問リハは、賞与が薄かった

病院とクリニックは基本給の3〜4か月分。
訪問リハは2か月分。
年収を左右するのは、月給だけではありませんでした。

【実数公開】職場別の賞与

3つの職場とも年2回(夏・冬)の支給でした。合計すると、基本給に対してこれくらいです。

職場 支給回数 夏・冬の合計
病院(ケアミックス・8年半) 年2回 基本給の3〜4か月分
整形外科クリニック 年2回 基本給の3〜4か月分
訪問リハ(訪問看護ステーション) 年2回 基本給の2か月分

※あくまで私が在籍した3事業所のケースです。賞与は事業所の規模・経営状況・個人の評価によって変わります。

病院とクリニックは同水準でした。一方で訪問リハは、賞与だけを見ると明らかに薄いという結果です。

月の手取りが同じなのに、年収で30万円の差がついた理由

ここからが、自分で数字を並べて初めて気づいたことです。

別の記事で、私は月の手取りを公開しました。そこでの数字はこうです。

  • クリニック時代:月の手取り 30万円前半
  • 訪問リハ(現在):月の手取り 30万円前半

毎月の手取りは、同じ水準に戻っているのです。担当する利用者さんが増え、訪問時間のインセンティブが付くようになったからです。

ところが年収で見ると、こうなっています。

クリニック時代:年収 約480万円

訪問リハ(2年目):年収 約450万円

→ 約30万円の差が、埋まらないまま残っている

月々は追いついたのに、年収では届かない。その差の正体が、賞与でした。

賞与が1〜2か月分少なければ、年間ではそれくらいの差になります。数字がきれいに合うのです。

💡 ここで誤解しないでほしいこと:会社がどういう考えでこの設計にしているのか、私には分かりません。「賞与を抑えて月々のインセンティブに回している」のかもしれませんし、業種として賞与の水準がそうなのかもしれません。分かるのは「結果としてこうなっている」という事実だけです。ただ、転職を考える人にとっては、この事実を知っているだけで十分に価値があると思います。

「◯か月分」だけで判断すると危ない

もう一つ、大事な注意点があります。

賞与は多くの場合「基本給の◯か月分」で計算されます。ということは——

⚠ 基本給が低ければ、月数が多くても金額は小さい。
たとえば「賞与4か月分」と書かれていても、基本給が低く設定され、各種手当で月給を作っているタイプの職場なら、賞与の実額は思ったより伸びません。見るべきは「月数 × 基本給」です。

求人票で月給30万円と書かれていても、その内訳が「基本給20万円+手当10万円」なのか「基本給28万円+手当2万円」なのかで、賞与は大きく変わります。

求人票の「賞与年2回」が意味しないこと

ここまでを踏まえると、求人票のあの一行がいかに情報量が少ないか分かります。

「賞与:年2回」から分からないこと:

  • 合計で何か月分なのか
  • 何を基準に計算されるのか(基本給か、月給全体か)
  • 1年目から満額もらえるのか
  • 業績によって変動するのか

「年2回ある」という事実しか分かりません。金額については、ほぼ何も書かれていないのと同じです。

面接で確認したい4つのこと

だからこそ、面接で聞いておく価値があります。聞きにくい質問ではありません。生活に直結する、当然の確認です。

  1. 「賞与は合計で何か月分くらいですか?」
  2. 「基本給に対してですか、月給全体に対してですか?」
  3. 「入職1年目も同じ水準で支給されますか?」(初年度は減額・按分される職場もあります)
  4. 「業績で変動することはありますか?」

私は面接で、副業の可否や研修費の有無を必ず確認するようにしています(面接で聞かれること・聞くこと)。賞与の確認も、同じくらい実利のある質問です。

年収は「月給 × 12」ではない

当たり前のようで、転職のときに意外と抜け落ちる視点です。

月の手取りが同じでも、賞与が1〜2か月分違えば、年収は数十万円変わります。逆に言えば、月給が少し低く見えても、賞与が厚い職場のほうが年収では上回ることもあります。

私の場合、訪問リハに移って月々は追いつきましたが、年収では追いつききっていません。ただしそれを分かったうえで、今の働き方を選んでいます。

まとめ

私の賞与は、病院3〜4か月分/クリニック3〜4か月分/訪問リハ2か月分(いずれも年2回・基本給ベース)。月の手取りが同じでも、賞与の差で年収に約30万円の開きが残った。求人票の「賞与年2回」では金額は分からないので、面接で「何か月分か」「何に対してか」を必ず確認しよう。

これで、私のお金の話はひととおり出し切りました。いくら稼ぎ、いくら出ていき、いくら手元に残り、賞与がいくらか——数字で見ると、職場選びの判断材料がはっきりします。

年収の額面だけを見て決めないこと。これが、2回の転職を経験した私からのいちばんの提案です。

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