理学療法士の手取りのリアル|病院・クリニック・訪問リハで実際いくらだったか公開

転職体験談

求人票に書いてあるのは「年収◯◯万円」という額面の数字です。

でも、私たちが実際に生活に使えるのは手取りのほう。そして手取りの話になると、情報がほとんど見つかりません。

私は病院・整形外科クリニック・訪問リハビリと3つの職場を経験しました。この記事では、それぞれの職場で月の手取りが実際いくらだったのかを、正直に公開します。

📌 この記事で分かること

  • 病院・クリニック・訪問リハそれぞれの月の手取り(実額)
  • 「年収80万円ダウン」が手取りではどう見えたか
  • 転職直後にいちばんお金が厳しくなる理由

まず結論:手取りは「20万円前半〜30万円前半」の間で動いた

13年間で、月の手取りは20万円前半から30万円前半の間を行き来しました。
そしていちばん厳しかったのは、転職した直後です。

【実額公開】職場別・月の手取り

私の3つの職場での、月の手取り額です。

時期 月の手取り 状況
病院(退職前) 20万円後半 8年半かけて昇給した状態
整形外科クリニック 30万円前半 転職で収入アップ
訪問リハ(入職後しばらく) 20万円前半 担当が少なく、いちばん厳しい時期
訪問リハ(現在) 30万円前半 訪問時間のインセンティブが付いた状態

※いずれも月の手取りで、賞与は含みません。手取り額は扶養家族の有無・年齢・お住まいの地域・保険料率などで変わるため、あくまで私個人のケースとしてご覧ください。

「年収80万円ダウン」の正体は、これでした

別の記事で、私はクリニックから訪問リハへの転職で年収が約80万円下がったと書きました。

この「年収80万円ダウン」を、月の手取りで見るとこうなります。

クリニック:月の手取り 30万円前半

↓

訪問リハ1年目:月の手取り 20万円前半

毎月の手取りが、10万円近く減りました。

「年収が80万円下がる」と聞いても、正直ピンと来ないかもしれません。でも「毎月の手取りが10万円減る」と言われたら、生活へのインパクトが想像できるのではないでしょうか。

家賃、食費、光熱費。毎月出ていく額は変わらないのに、入ってくる額だけが減る。この数か月は、正直しんどかったです。

なぜ訪問リハの1年目は、こんなに下がるのか

理由はシンプルで、担当する利用者さんが少ないからです。

訪問リハの給与は、多くの事業所で「基本給+訪問実績に応じた部分」という形になっています。私の職場も、月の訪問時間が一定のラインを超えるとインセンティブが付く仕組みです。

ところが転職したばかりの時期は、担当がまだ付いていません。当然、訪問件数も伸びない。つまり「頑張りたくても、頑張る対象がまだ無い」状態なのです。

⚠ ここが落とし穴:求人票の年収は、たいていフルに稼働した場合の金額です。「年収450万円可」と書かれていても、それは担当が埋まってからの話。最初の数か月は、その水準に届かない前提で資金計画を立てておくべきでした。私はここが甘く、後悔したポイントの一つです(転職で後悔したことにも書きました)。

今は戻りました。でも「勝手に戻った」わけではない

現在、月の手取りは30万円前半まで戻っています。クリニック時代と同じ水準です。

戻った理由は、担当する利用者さんが増え、訪問時間のインセンティブが付くようになったからです。

ただ、これは時間が解決してくれた部分も大きいと感じています。信頼関係を積み重ね、ケアマネさんから依頼をいただけるようになり、少しずつ担当が増えていく。そこに至るまでには、やはり時間がかかりました。

額面と手取りは、なぜこんなに違うのか

そもそも、なぜ額面と手取りには差が出るのでしょうか。給与から引かれているのは、主に次のものです。

  • 社会保険料(健康保険・厚生年金・雇用保険)
  • 所得税
  • 住民税

ここで注意したいのが、住民税は前年の所得に対してかかるという点です。

つまり収入が下がった年も、住民税は「前の年の高かった収入」をもとに請求されます。私が訪問リハの1年目にきつさを感じたのは、これも一因だったと思います。

※税金や社会保険料の仕組みは、収入額・扶養家族・お住まいの自治体などによって変わります。ご自身の正確な金額は、給与明細や源泉徴収票でご確認ください。制度の詳細は国税庁などの公式情報をご参照ください。

転職を考えている人へ|額面ではなく手取りで考える

私の経験から、2つだけ伝えたいことがあります。

① 生活設計は「手取り」で立てる

求人票の年収を見て「今より50万円アップだ」と思っても、手取りで見ると増え方はもっと小さくなります。家賃やローンの判断をするなら、額面ではなく手取りベースで考えてください。

② 転職直後の数か月を、必ず見積もる

これがいちばん伝えたいことです。「収入が本来の水準に戻るまで、何か月かかるか」を面接で確認しておきましょう。

とくに訪問リハのように実績が給与に反映される職場では、ここが生活を左右します。その期間を乗り切れるだけの貯金があるか——これを確かめてから動くべきでした。

まとめ

私の月の手取りは、病院20万円後半 → クリニック30万円前半 → 訪問リハ1年目20万円前半 → 現在30万円前半。「年収80万円ダウン」の正体は、毎月の手取りが10万円近く減ることだった。転職は額面ではなく手取りで、そして「本来の水準に戻るまでの期間」まで見積もって判断しよう。

こうして数字を並べてみると、転職は収入が上がることも下がることもある、当たり前の事実が見えてきます。

それでも私は、今の働き方を選んでよかったと思っています。大事なのは、分かったうえで選ぶこと。この記事が、あなたの判断材料になれば嬉しいです。

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