「もう辞めよう」と心が決まっても、最後に立ちはだかるのがこれです。
誰に、いつ、どうやって言えばいいのか。
とくに上司との関係がうまくいっていない場合、この一歩がとてつもなく重く感じられます。私もそうでした。
この記事では、私が実際に2回、どうやって退職を切り出したのかを正直にお話しします。きれいな模範解答ではありませんが、同じことで悩んでいる人の参考になるはずです。
📌 この記事で分かること
- 私が2回の退職で「誰に・いつ」伝えたか(実例)
- 直属の上司に言いづらいときの、現実的な選択肢
- 退職理由を正直に言った結果と、引き止めへの向き合い方
まず結論:伝える相手は、選んでいい
「直属の上司に最初に言わなければいけない」と思い込んでいませんか。
私の2回目は、上司ではなく事務長に伝えました。そして、それでよかったと思っています。
【実例】私が2回の退職で伝えた相手とタイミング
| 1回目(病院 → クリニック) | 2回目(クリニック → 訪問リハ) | |
|---|---|---|
| 伝えた相手 | リハ科の科長 | 事務長 |
| 伝えた時期 | 退職の半年前 | 退職の3か月前 |
| 引き止め | — | 少しあった |
1回目:リハ科の科長に、半年前
新卒で8年半勤めた病院を辞めるときは、素直にリハ科の科長に伝えました。直属の責任者であり、組織としてもそれが自然な流れだったからです。
時期は退職の半年前。かなり早いと思われるかもしれませんが、8年半もお世話になった職場です。後任の配置や担当患者さんの引き継ぎを考えると、早いに越したことはないと判断しました。
2回目:事務長に、3か月前
問題は2回目です。
当時のクリニックには、リハビリの役職者である上司がいました。本来ならその人に伝えるのが筋です。
でも、その上司との関係に悩んでいたからこそ、私は辞めようとしていたのです。言い出しにくいどころではありませんでした。
なぜ事務長だったのか
私が事務長を選んだ理由は、3つあります。
- 信頼できる人だったから:話を聞いてもらえるという安心感がありました
- 手続き上の窓口だったから:組織として、退職の話を扱う立場にある人でした
- 上司には、単純に言いづらかったから
3つ目はやや後ろ向きな理由に見えるかもしれません。でも、私はこれを恥ずべきことだとは思っていません。
💡 伝える相手は「信頼できて、立場のある人」でいい:多くの人が「直属の上司に最初に言わなければ失礼だ」と思い込んでいます。でも大事なのは、話がきちんと組織に伝わり、手続きが進むことです。その役割を果たせる人であれば、言いやすい相手を選んで構いません。言いやすい人から伝えるのは、逃げではなく現実的な判断です。
退職理由は、正直に言いました
事務長に伝えたとき、私は理由を正直に話しました。上司との関係がつらいこと。このままでは続けられないと感じていること。
当たり障りのない理由でごまかすこともできました。でも、嘘をついて辞めても、自分の中に何も残らないと思ったのです。
返ってきたのは、共感でした
事務長は、話を聞いてくれました。そして少しだけ引き止められました。かけられた言葉は、こういうものでした。
「あの人のことは気にしなくていい」
温かい言葉です。私を気遣ってくれているのが伝わってきました。
でも同時に、私はこうも思いました。
「気にしなくていい」と言われても、気にせず働けるなら、そもそも悩んでいない。
共感と、環境が変わることは別
これは、辞めるときに知っておいてほしいことです。
正直に理由を話せば、多くの場合共感はしてもらえます。親身になってくれる人もいます。それ自体はありがたいことです。
でも、共感してもらえることと、環境が変わることは別です。「気にしなくていい」という言葉で、上司との関係が変わるわけではありません。
だからこそ、最終的に決めるのは自分だと腹を括っておく必要があります。私は引き止められても、気持ちが揺れることはありませんでした。すでに半年かけて、自分の条件を整理し終えていたからです(転職活動にかかった時間とお金)。
いつ伝えるべきか
私は半年前と3か月前に伝えました。どちらも、一般的には早いほうだと思います。
法律上は「2週間前」でも辞められる
期間の定めのない雇用契約であれば、法律上は申し出から2週間で退職できるとされています(民法第627条)。
ただし実際には、就業規則で「1〜3か月前までに申し出ること」と定めている職場が多いのが現実です。
⚠ まず就業規則を確認してください:「何か月前までに申し出るか」は職場ごとに違います。切り出す前に確認しておくと、話がスムーズです。※法律や規則の解釈について不安がある場合は、労働基準監督署などの公的な窓口にご相談ください。本記事は私個人の体験であり、法的な助言ではありません。
私が早めに伝えた理由
リハビリ職の仕事は、担当の患者さん・利用者さんがいる仕事です。急に抜ければ、その人たちに影響が出ます。
後任の採用、担当の引き継ぎ、ご本人やご家族への説明。これらを考えると、早めに伝えておいたほうが結果的に自分も楽でした。気まずい期間が長くなるのでは、と心配するかもしれませんが、私の場合はそうなりませんでした。
これから切り出す人へ|3つのコツ
① 伝える相手は、自分で選んでいい
直属の上司に言いづらいなら、信頼できて、かつ立場のある人に伝えましょう。手続きが進む相手であれば問題ありません。
② 条件を固めてから切り出す
引き止められて気持ちが揺れるのは、自分の中で答えが出ていないからです。逆に言えば、「何が欲しくて辞めるのか」がはっきりしていれば、引き止めは怖くありません。
できれば次が決まってから切り出すのが安心です。
③ 正直に言うかどうかは、自分で決めていい
私は正直に話しましたが、それが唯一の正解ではありません。角が立ちそうなら、前向きな理由だけを伝えるのも立派な選択です。
大事なのは、自分が納得できるかたちで辞めることです。
まとめ
私は1回目はリハ科の科長に半年前、2回目は事務長に3か月前に伝えた。直属の上司に言いづらいなら、信頼できて立場のある人を選んでいい。正直に話せば共感はしてもらえるが、それで環境が変わるわけではない。だからこそ、決めるのは自分。
辞めると言い出すのは、本当に勇気がいります。私も、何度も頭の中で練習しました。
でも、言ってしまえば前に進みます。あの日に切り出していなければ、今の働き方には出会えていません。
もしあなたが「辞めたい」と思っているなら、その気持ちが職場に対するものなのか、仕事そのものに対するものなのかを一度整理してみてください。その話はこちらの記事に書きました。
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